ロレックス デイトジャスト 16200 ホワイトローマン 同じ5桁のデイトジャストでも中のムーブメントが異なるものが存在する
さて、今回の「時紡ぎ」は前回に引き続き、ロレックス デイトジャスト 16200 ホワイトローマンです!!
1980年代以来2006年までおよそ20年に渡って続いた5桁黄金時代を飾る傑作定番ですね。
(ネット上より画像を拝借しています:Cal.3135)
搭載されているムーブメントはCal.3135。 このムーブメントは現行の6桁デイトジャストにも引き続き搭載されています。
ただ、ロレックスはいつのまにか新技術を続々と導入しているので、おそらく今店頭に並んでいるデイトジャストには耐磁性があるパラクロームヒゲゼンマイなどが導入されているものと思われます。
なので、ムーブメントの名称こそ”Cal.3135″と同じでありながら少し違う仕様のものになっていると考えた方がいいのかもしれません。
もちろん基本構造は同じです。
(ネット上より画像を拝借しています:Cal.3035)
実は1990年ごろまでのデイトジャストには上の画像のCal.3035というものが搭載されていました。
Cal.3135との主な違いは上の画像のように時計の心臓部であるテンプにある輪っか「テンワ」を支えているブリッジが片方から支えている構造だということです。
(ネット上より画像を拝借しています:Cal.3135)
それがCal.3135になると上の画像のようにテンワを両側から支えるようになります。 ツインブリッジですね。
実はブリッジが片方から支えているCal.3035は、サブマリーナ16800にも搭載されていました。
16800はムーブメントが1時間に19800振動から28800振動へとハイビート化した最初のサブマリーナでしたが、ここからさらに5桁サブマリーナの最終モデルである16610へとバージョンアップすると、ムーブメントもツインブリッジのCal.3135へと切り替えられています。
サブマリーナの世代交代でムーブメントが変わったのと同時に、同じく日付表示があるデイトジャストのムーブメントもいつの間にか同じように変わったと思われます。
こういう密かなバージョンアップがロレックスの場合は頻繁に見られるので、現在のCal.3135も型式番号こそ同じでありながら、その実は5桁のデイトジャストに搭載されているCal.3135と比べるとやはりバージョンアップされたものになっているのだろうと考えるのは自然なことのように思えるんですよね。