ロレックス サブマリーナ5513 ヴィンテージであってもロレックス、他のブランドと比べるとはるかに使いやすい
さて、前回よりお送りしておりますロレックス・サブマリーナ5513(前期型)のインプレですが・・・
今回は実際に使ってみた感触です。
ヴィンテージとはいえ、基本頑丈なロレックス。 メンテナンスを施した工房にもよると思いますが、僕が購入したお店では当時の200m防水は無理としても、現行のロレックス・デイトジャストと同じくらいの100m防水程度は保たれているとのこと。
他のブランドのヴィンテージとなれば、まず防水面で不安なものが多く、汗をかく夏場は使用できないものが殆どです。
ところがこの1960年代のサブマリーナ、50年以上前のものであるにもかかわらず、夏場でも遠慮なしに使うことができます。 これは大きいですよね。
最近ヴィンテージスポーツロレックス市場の相場がかなり上がってきていますが、ロレックスのブランド性もさることながら、この防水面での使いやすさも大きな理由であると思えます。
あとはやっぱりヴィンテージスポーツロレックス独特の個性でしょうか・・・
今の6桁現行スポーツロレックスは、みんなケチのつけようがないほどよくできていますが、スマートにできすぎていて、ちょっと退屈に感じることが僕にはあります。
これは非常に贅沢な感情なのですが、できすぎていて自分の思い入れが入り込む余地がないような・・・いいんだけど、なぜかワクワクしない。
現行品のサブマリーナノンデイトも新品で購入したものの、3ヶ月ほどで売却してしまっています。
できすぎていて面白くない・・・車でいえばト●タのような感じなのでしょうか・・・本当に贅沢なのですが。
よく「付け入る隙がない」というのは褒め言葉、または少なくとも非常に優れたものに対して使うことが多いように思えますが、僕個人の考えでは「付け入る隙がない」というのは機械式腕時計としてはあまり面白くないと思えます。
機械式腕時計自体がそもそも必要がないもの。 付け入る隙だらけなのです(笑)
家電製品ではなく、その個性を楽しむ機械式腕時計の場合は、少なくとも欠点と個性は紙一重であり、あまりにもできすぎていてもそれが感動として伝わってこない・・・
「ふ〜ん、そうなの?」で終わってしまうのです。